こんにちはコーヤです。
このページでは特定の条件下での極値の候補を求めるラグランジュの未定乗数法を勉強します。
ラグランジュの未定乗数法の概要
2変数関数
ラグランジュの未定乗数法は

これを
ラグランジュの未定乗数法の公式
ラグランジュ定数
このとき
のどちらかを満たす点が極値の候補になります。
ラグランジュの未定乗数法の具体例
それでは公式を使って
問題文より
です。

ラグランジュ関数
です。
次に計算に必要な偏導関数を計算します。
まず式(1)の条件を満たす点を求めます。
この条件を3本の式で表して
この連立方程式を解いて
となります。したがって極値の候補となる点は
です。(
次に式(2)の条件を満たす点を求めます。
この条件を満たせば良いですが、偏導関数は
なので条件を満たせません。したがって式(2)の条件では極値の候補なしです。
以上の結果より、極値の候補は
グラフで確認すると、

公式の導出
式(1)と式(2)が何を意味しているのかを考えます。
まず式(1)は
の2つに分解できます。
式(1-1)について、ラグランジュ関数を
これを式(1-1)に代入して
移項して
となります。この連立方程式を行列形式で書いて
ここでベクトル
すると式(1-1)は
と書けます。これは
それでは、ベクトルが平行であることが極値の候補の条件になる理由を考えていきます。
上の具体例で使った
を使いながらベクトルの意味を探ります。

ここで、

上図の通り、極値の可能性があるのは
さて、そのような
接線ベクトルが平行になるならそれぞれの勾配

勾配をご存じない方は「法線ベクトル」のことだと思って読んでください。

このように、勾配はさきほど使った
つまり、式(1-1)は
式(1-2)について、ラグランジュ関数を
となります。これは問題文で与えられる条件
次に式(2)について
の2つに分解できます。
式(2-1)は問題文で与えられた条件そのままです。
式(2-2)は
のときを表しています。勾配が0の場合です。
式(1)は
接線が引けない場合を極値の候補に入れるために式(2-2)があります。
複数条件の場合
条件が増えてもラグランジュ関数の作り方は変わりません。
として
のどれかを満たす点が極値の候補になります。
極値の候補しか求まらない理由
ラグランジュの未定乗数法はあくまで極値の候補しか求まりません。
公式の導出に記載したとおり、極値の十分条件ではなく必要条件から計算しているからです。
よくある使用方法
極値の候補が求まって嬉しい場面はほとんどありません。最大最小を求めたい場面が大多数です。
条件である
- 無限に発散する部分がない
- 閉曲線である(始点と終点がつながっている)
- 連続な関数である
この3つの条件を満たしているとき、ラグランジュの未定乗数法で求められた極値の候補の中に最大最小となる点が必ずあります。
まとめ
このとき以下2式のどちらかを満たす点が極値の候補になります。
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