こんにちはコーヤです。
このページでは、数列を無限項まで足したときの和の無限級数の計算方法を勉強します。
無限級数の計算方法
数列
項目までの和 を求める を にする
式で2ステップを見ていきます。数列
このとき無限級数
となります。
ステップ1で
2ステップに分けるのをめんどくさがって、いきなり無限項の和を求めると失敗してしまうので要注意です。
フィボナッチ数列を使って失敗例と成功例の違いを見てみましょう。
フィボナッチ数列の無限級数
フィボナッチ数列
実際にフィボナッチ数列を書き出して見みます。
それではフィボナッチ数列の無限級数を求めてみましょう。失敗例と成功例の2パターンです。
失敗例
無限級数

この2式を足し合わせて


この赤の部分の値を
2式を
2式から
これよりフィボナッチ数列の無限級数
となってしまいます。つまり
こうなります。明らかに間違った結果になってしまいました。
こんな失敗をしてしまった原因は、
成功例
まずは
フィボナッチ数列の
これを移項して
この式に従って1項目から順に書き出して行きます。
これらの左辺を足し合わせたものが
両辺足し合わせた結果は以下のようになります。
第2項目は
です。ここまででステップ1が終了です。ステップ2の
正の無限大に発散するというイメージ通りの結果が得られました。
無限級数の例題
それでは例題5つで無限級数を計算してみましょう。
階差の形に式変形するか、等比数列の和を利用するパターンがほとんどです。
例題1
部分分数分解で階差の形に式変形します。
これを展開して
ここから
です。
例題2
これを展開して
ここから
です。
例題3
有理化して階差の形に式変形します。
これを展開して
ここから
です。
例題4
まずは
シグマの部分を展開します。
両辺に
式(1)と式(2)を足して
左辺の
ここから
です。
例題5
まずは
シグマの部分を展開します。
まとめ
数列
項目までの和 を求める を にする
コメント欄