こんにちはコーヤです。
このページでは、多変数関数に含まれる変数のうちの1つ変数に注目して微分する、偏微分の意味と計算方法を勉強します。
※普通の微分と偏微分を区別するために、普通の微分のことを「常微分」と記載します。
常微分と偏微分の違い
常微分と比べながら偏微分の意味を確認します。

常微分の意味
なので、平均変化率は
であり、ここで
となる。
偏微分の意味
なので、平均変化率は
であり、ここで
となる。
偏微分の意味は以上です。常微分と同じ計算です。
偏微分の表現方法
偏微分には
読み方はデル、ラウンド、ラウンドディー、パーシャル、など様々ありますので、好きな呼び方で呼んでください。

1変数関数
同様に2変数関数
偏微分計算の例題
それでは例題で偏微分の計算をしてみましょう。
以下の関数の2階偏導関数まで求めます。
まず1階偏導関数を求めます。
偏微分と関係ない方の変数は定数とみなして常微分計算すればOKです。
次に2階偏導関数を求めます。
となります。
こんな感じのイメージです。
この例でも分かる通り偏微分の計算自体は常微分計算と同じです。気楽に計算しましょう。
シュワルツの定理
シュワルツの定理の概要
偏微分の順番を入れ替えてもOKかどうかを判断するシュワルツの定理という定理があります。
上記の例題でも
となっていたように、例題の
逆に言うと、偏微分の順番を入れ替えたらいけない関数もあります。これを判断するのがシュワルツの定理です。
シュワルツの定理の具体例
一般化すると「
まとめ
偏微分は多変数関数に含まれる変数のうちの1つ変数に注目して微分します。計算方法は常微分と同じです。

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