こんにちはコーヤです。
このページでは、多変数関数に含まれる変数すべてに注目して微分する、全微分の意味と計算方法を勉強します。
偏微分と全微分の違い
偏微分と比べながら全微分の意味を確認します。

左側が偏微分のイメージ、右側が全微分のイメージです。
偏微分の変化量
全微分の変化量
偏微分は1つの変数に注目して微分しましたが、全微分では全ての変数に注目して微分します。
全微分の条件と公式
全微分可能となる条件は以下の式が成り立つことです。
このとき全微分は以下のように表されます。
条件と公式だけ見ても意味が分からないので、この条件と公式の導出を行います。
全微分の導出
曲面

図の曲面が
点
点
曲面
ここで近似平面
次に、この3次元の図を3方向から見ていきます。

図左側の
新たな点
点
直線
したがって点
と表すことができます。
図中央の
最後に図右側の
点
となります。
次に点
点
したがって
となります。
これで曲面
曲面
この誤差
ここで
この条件を式で表すと
となります。これが全微分可能となる条件です。
この条件を満たす場合の点
と表すことができます。両辺を
ここで
両辺
となります。これで条件と公式の導出が終わりました。
全微分計算の例題
それでは例題2つで全微分の計算をしてみましょう。
全微分可能かどうか判定し、その後全微分を求めます。
例題1
全微分可能かどうか確かめます。
より誤差
となります。これを全微分の条件式に代入して
となるので
となります。
例題2
全微分可能かどうか確かめます。
より誤差
となります。これを全微分の条件式に代入して
このままだと計算できないので
として
となるので
となります。
全微分の変数変換
関数
1変数で置換する場合
変数
と表される場合、関数
となります。
例えば
この関数を
となります。
2変数で置換する場合
変数
と表される場合、関数
となります。
例えば
この関数を
となります。
まとめ
全微分は多変数関数に含まれる全ての変数に注目して微分します。

全微分可能となる条件は以下の式が成り立つことです。
このとき全微分は以下のように表されます。
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