こんにちはコーヤです。
このページでは、テイラー展開の収束半径の勉強をします。収束半径が分かるとテイラー展開が使える範囲と使えない範囲が判断できます。
収束半径の概要
テイラー展開は
「付近」とみなせる範囲のことを収束半径といいます。
関数によって収束半径が異なるので、テイラー展開をするときは一緒に収束半径も計算しないといけません。
収束半径の計算方法
テイラー展開の公式は以下の式でした。
シグマを展開して、以下のように係数
このように足し算が無限に続くので、右辺は無限級数と捉えることができます。
この無限級数が収束するかどうか、ダランベールの収束判定法で計算してみましょう。
ダランベールの収束判定法の詳細は収束判定法のページをご覧ください。
これが収束するか発散するかは
これより
となります。この
ならテイラー展開は収束 ならテイラー展開は発散 のテイラー展開は個別調査が必要
と無限級数の収束判定ができます。この

無限級数が収束するような
収束半径が無限の場合
まずはマクローリン展開から計算します。
シグマの形でマクローリン展開を表せたので、収束半径
収束半径は
3次式の近似から15次式の近似までを表示するGIF画像です。

次数を上げていけば近似できる
収束半径が有限の場合
まずはマクローリン展開から計算します。
シグマの形でマクローリン展開を表せたので、収束半径
収束半径は
3次式の近似から15次式の近似までを表示するGIF画像です。

次数を上げていっても近似できる
ここまでの計算で
これに
となり、
この無限級数の値が
以上より
収束半径の代表例
以下に代表的な関数のマクローリン展開した結果と、その収束半径を示します。
まとめ
収束半径
この
ならテイラー展開可能 ならテイラー展開不可能 のテイラー展開は個別調査が必要
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